先週の結果

週前半に31年ぶりに高値更新後、一服して週末は3万500円で引ける

 先週の予測では、日経平均がその前週、4月以来の3万円台を回復して終値でも3万円台を維持したことや、日経平均に先立ち、TOPIXの高値更新が続いていることで、日経平均も2月16日のザラ場での年初来高値3万714円を上に抜く可能性が高いとしました。

 そして、日経平均は、半年にわたる調整から上昇に転じており、新政権やワクチン接種の進展を背景に、これまで買いを手控えていた外国人投資家の日本株の見直しの動きが拡大しており、まず、2月の高値3万714円を超えると次は3万1,000円を目指すことになるとしました。

 結果的に先週は、週前半に前週までの強い流れが続き、上を試しにいく展開となり、14日(火)は、ザラ場では3万795円と2月16日のザラ場高値3万714円を上回り、終値でも3万670円と31年1カ月ぶりの高値水準となりました。

 ここで目先の目標達成感から、15日(水)は▲158円の3万511円と4日ぶりに反落し、16日(木)も▲188円の3万323円と続落しました。

 しかし、週末の17日は3連休を前にしているものの、先高期待の買いが入り、週間では上昇を達成し、週末値で3万500円にぴったり乗せて終わりました。

 週末17日(金)の動きは、エムスリー、ソフトバンク、東京エレクトロンなどのグロース株が上昇して株価を支え、+176円の3万500円で引けました。

 序盤は上げ幅を縮めるなど不安定な動きでしたが、徐々に買いに勢いがつき、11時近辺には3万500円台に到達し、ここから上では伸び悩みましたが、現状水準では高値警戒感は和らぐ動きが見られ、後場は小動きが続き大引け間際に、この日の高値+218円の3万541円まで上昇し、終値では3万500円で終わりました。

 日本市場の引け後の米国市場では、主要3指数そろって下落となりました。

 新型コロナの感染拡大が嫌気されて景気減速が懸念される中、ハイテク株などに売りが広がり幅広い銘柄が売られました。

 その背景には、感染拡大以外に翌週(9月21~22日)のFOMCを前に買いの手控えの動きが見られ、また、民主党の連邦法人税率引き上げなどの税制改革法案も嫌気されています。

 為替は長期金利の上昇でドル買い優勢で、1ドル=109.96円で引け、シカゴの日経先物は▲175円の3万175円となりました。