上昇続く米国株は割安と言えないが、日本株はPERから割安に

 米国株は株式市場に都合よい解釈の中で上昇が続き、S&P500でPER約22倍と割安感はなくなってきました。ただし、米国株の過去のPER評価から見て、とりたてて割高というわけではありません。

 一方、日本株はTOPIX(東証株価指数)のPERで約15倍と割安感が出てきました。好調な米景気の恩恵を受ける半導体・自動車・海運・鉄鋼など景気敏感株の業績が好調にもかかわらず、株価が売られてきたことがPERの低下につながっています。

 短期的には日本株は割安でも買われない展開が続きそうですが、長期的には見直し余地が高まっていると思います。

 来年、世界景気が想定以上に失速することがない限り、日本株は割安感からいずれ見直されて上昇していくと判断しています。時間分散しながら割安な日本株に投資していくことが、資産形成に寄与すると判断しています。

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