※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「 [動画で解説]高配当利回り株3選 株式投資デビューを考える初心者向け」
---------------------------
株式投資デビューは高配当利回り株から、ただし分散投資が難しい問題も
日本には、長期投資にふさわしい魅力的な高配当利回り株がたくさんあると考えています。株式投資デビューを考える方は、ぜひ高配当利回りの個別株投資に挑戦していただいたら良いと思います。
ただし、個別株投資には1つ大きな問題があります。資産形成の王道と言える「長期・分散・積み立て」投資がやりにくいという問題です。日本株は最低投資単位が100株であるため、最低投資金額がけっこう大きくなってしまい、「分散・積み立て」投資に不向きです。
たとえば、株価1,000円の銘柄に投資しようとすると、最低投資単位100株を買うのに10万円必要です。株価が2,000円ならば20万円必要です。
総貯蓄100万円でこれから株式投資を始めようと考えている方に、個別銘柄で10万円や20万円は金額が大き過ぎます。多数銘柄に「分散投資」することが難しく、また1つの銘柄を何回かに分けて買う「時間分散」も困難です。
もし、日本の個別銘柄に1万円で投資できるならば、10万円で10銘柄に分散投資ができます。毎年ボーナスの時に投資を増やしていけば、積み立てに似た時間分散効果も得られます。
ただし、現実には1万円で投資できる個別銘柄は日本にはほとんどありません。そうなると、日本株投資で初心者に向くのは「投資信託での積み立て投資」となります。
投資信託ならば少額から投資可能で、多数の銘柄に分散投資されていて、積み立てで投資することも可能です。「つみたてNISA」を使えば、非課税投資のメリットも受けられます。
それでは、初心者は個別株投資をすべきではないのでしょうか。そんなことはないと思います。そのような初心者にも向くと考える高配当利回り株を選んでみました。それを今日、ご紹介したいと思います。
その話をする前に、少しだけ脇道にそれます。米国株の話です。米国株投資ならば1株から投資可能なので1~2万円で買える銘柄がたくさんあります。米国株ならば個人投資家が少額から多数の銘柄に分散投資が可能です。日本もなぜ、1株から投資できるようにしないのか不思議です。
株式投資による個人投資家の資産形成を促進しようとするならば、最低売買単位を1株にして、個別銘柄による少額での分散投資が可能にすれば効果が大きいのに、その議論が進まないのが不思議です。
それでは、以下、元の話に戻ります。