上昇トレンドラインを割り込んだS&P500指数
米国株のベンチマーク指標であるS&P500が上昇トレンドラインを明確に割り込んだことが話題になっている。
S&P500指数の上昇トレンドライン
現在の米国株の下落は典型的な7月中旬のピークアウト(天井打ち)なのだろうか? 例年7月半ばから9月までは米国株が下げやすい。
S&P500の年間シーズナルパターン
CNNマネーの「恐怖と欲望指数」をみると、現在の「押し目はすべて買い!」と言われる楽観現象に対して、市場がそれほど楽観していないことがわかる。
恐怖と欲望指数
恐怖と欲望指数の推移
現在のバブル相場の先行指標となっていたビットコインやテスラの日足をみると、「静かなじり貧相場」が展開されていてなんとも不気味だ。週足で見るとこうした個別銘柄は、4月でADXと標準偏差がピークアウトしており、典型的な調整相場となっていることがわかる。
ビットコイン/ドル(日足)20日のアジア時間帯の取引で3万ドルを割り込んだ…
ビットコイン/ドル(週足)
テスラ(日足)
テスラ(週足)
TSMC(週足)台湾TSMCの第2四半期決算は売上高が過去最高に
5月、6月にリバウンドした“バブル資産”が急速にしぼんでしまった…
GMOのグランサムは、「今回のバブル崩壊は春先か初夏、つまり今だと指摘している。今はまだ暴落の前段階なのだろうか? 秋はどのようになるだろうか。また、もし相場が下がった場合、買い戻しのタイミングはどうやって決めるのだろうか? 投機的ピークの必要条件をすべて満たしている米国市場は、歴史的に見て、今年1月以降にいつ崩壊してもおかしくない状況だった」と述べ、現在の相場に警鐘を鳴らしている。
グレーリノ(灰色のサイ)が暴れださないことを祈りたい。