今週の指標:ドル/円

 7月14~15日のパウエルFRB議長の証言で、物価上昇について新たな措置を打ち出すことはないと確認されたため、インフレ率上昇の可能性は残るものの、ドルは底堅い動きになると見込まれます。

 しかし、インフレ率の上昇が起こる可能性は残っています。

 今月30日発表の米6月コアPCE(個人消費支出)物価指数は5月実績を上回る可能性があります。他の経済指標も予想を上回れば、将来的にはFRBの金利引き上げの可能性は高まります。

先週の動き

 7月13日の米6月コアCPI(消費者物価指数)が前年比+4.5%と市場予想を上回る伸びとなり、長期金利が上昇し、リスク選好的なドル買い優勢となりました。

 しかし、FRBのパウエル議長が「インフレの上昇は一時的」との見方を示したことで長期金利は低下し、ドル売りが広がりました。週末の16日は7月ミシガン大学消費者信頼感指数が低下し、経済回復の期待も低下し、ドル買いは後退。米株式も嫌気され下落し、1ドル=110.08円で引けました。