再び強調、「テンバガー狙うならチャートを見よ」

 これから大化けする小型成長株がたくさん出る時代になると思います。その候補となる企業はたくさんあります。今、名前を挙げても良いのですが、今日は止めておきます。皆様にチャートの勉強をしっかりしていただいた後で、具体的な候補銘柄をあげます。

 なぜならば、私が名前を挙げる成長企業候補の中で、本当に高成長する企業は半分以下しかない可能性があるからです。

 仮に、私が名前を挙げる成長株候補10銘柄のうち、4銘柄が高成長するが、残り6銘柄は成長ストーリーが崩壊して鳴かず飛ばずに終わるとします。すると、4銘柄は株価が大幅に上昇しますが、6銘柄は株価が暴落します。外れ銘柄に投資してしまって、損切りできずに、持ち続けると大きな損失につながります。

 私は、それでも小型成長株投資は、やっていくべきと思います。暴落する銘柄を早めに損切りし、本当に成長していく企業だけを長期保有すれば、4割しか本物の成長企業がなくてもそれで高いパフォーマンスをあげることができます。それが、成長株投資の本質だと思います。

急落する失敗銘柄を早めに損切り(イメージ図)

出所:筆者作成

 成長株投資で大成功して一財を成した人は、大儲けした銘柄の話をよくしますが、その陰には失敗銘柄を早めに損切りした話がたくさんあるはずです。それができたからこそ、本物の成長株で大儲けすることができたに違いありません。

 失敗銘柄を、早めに損切りできることが、高成長銘柄で稼ぐための条件となります。ところが、成長期待企業の、成長ストーリーが崩壊していることに気づくには、時間がかかります。失敗銘柄が失敗銘柄だと、はっきり分かった時には、株価は暴落して大けがした後です。そうなる前、「なんか変」と思う段階で、すばやく損切りすることが必要です。

 暴落銘柄は、暴落する前に、なんども「売りシグナル」が出ているものです。そこで売っていく必要があります。みんなが熱狂する高成長期待株なのに「株価がずるずる下げ止まらないのは変だな」と思った時に売っていかなければなりません。

 そうした売りシグナルの見方と使い方を、次回、解説します。

成長株入門を読む!

成長株投資入門(その1):テンバガー狙うなら「チャート」を見よ

HERE!成長株投資入門(その2):成長株の3条件、前提が崩れたら損切り

成長株投資入門(その3):買いシグナルで買ったのに下がった時はどうする?

成長株投資入門(その4):東証マザーズ・グロース株投資の鉄則

成長株投資入門(その5):物流産業から成長企業を探す