景気過熱期に入れば「売り」

 景気・金利・株価は、密接に連携して動いています。景気が拡大・後退のサイクルを描く中で、金利・株価も一定のリズムでサイクルを描いています。

 景気・金利・株価には、一般的に、以下のような関係があります。

景気サイクルと、金利・株価サイクル

出所:筆者作成

 私は、現在の世界経済は、上記の景気拡大初期―中期にあると考えています。景気拡大初期(金融相場)から、景気拡大中期(業績相場)への移行期に当たり、金利上昇と株高が両立する局面と判断しています。 

 今年後半、もっと米国・中国の景気回復が加速し、世界景気に過熱の懸念が出る時、米長期金利が2%半ばに上昇する時は、世界的な株高が終わる可能性があります。まだ、その時期にはなっていないと考えています。

▼著者おすすめのバックナンバー
2021年4月19日:「景気敏感バリュー株」買い増し好機と判断する理由。今年はオールド産業復活