どういうニュースが出たら株を売らなければならないか?

 本格的に株を売らなくてはならなくなるのは、景気回復が遅れる時ではなく、景気回復が急ピッチで進み、あっと言う間に景気回復の「終盤」に入ってしまう時です。具体的にいうと、以下のようなニュースが出る時には、株を売っていく必要が生じると考えています。

【1】景気過熱:米景気および世界景気に過熱感が出る時
【2】金利上昇:ドル長期金利が2%台半ばまで上昇する時
【3】在庫不足解消:フル生産している製造業(自動車や半導体)で在庫不足が解消される時
【4】財政の崖:米国で「財政の崖」【注】が意識される時

【注】財政の崖(ガケ)
大規模な財政出動をした翌年、財政出動の規模が縮小することがGDP(国内総生産)の押し下げ要因となること。バイデン政権はコロナ対策として1.9兆ドル(約200兆円)の巨額財政出動を予定しているが、コロナ収束後に財政出動が減ると、財政の崖が生じる。