今は金融相場から業績相場への移行期と判断、強気継続

 ずいぶん前置きが長くなりましたが、ここから今の日本株の投資判断をお伝えします。米金利上昇が世界株に及ぼす影響について、私の意見は、毎週、書いている通りです。金利上昇で株高が終わることを心配するのは時期尚早と考えています。

 景気拡大期の終盤に、景気に過熱感が出る中で金利が上昇すると、株高が終わることがあります。ただ、まだその段階に入っていないと判断しています。今は、景気回復初期から中期にかけて、金利上昇と株高が両立する局面であると判断しています。

 景気・金利・株価は、密接に連携して動いています。景気が拡大・後退のサイクルを描く中で、金利・株価も一定のリズムでサイクルを描いています。

 景気・金利・株価には、一般的に、以下のような関係があります。

景気サイクルと、金利・株価サイクル

出所:筆者作成

 私は、現在の世界経済は、上記の景気拡大初期~中期にあると考えています。景気拡大初期(金融相場)~景気拡大中期(業績相場)への移行期に当たり、まだ金利上昇と株高が両立すると判断しています。