コロナ2年目の2021年、不安心理、金融緩和などが、金価格を下支えするか

 2021年は、コロナ2年目です。コロナ禍の不安心理や、コロナで負った経済的ダメージを回復させるべく主要国が行っている大規模な金融緩和は、コロナが収束するまで、続く可能性があります。もしかしたら、来年は通年で、不安心理や金融緩和という材料が存在し続ける可能性もあります。

 筆者は、金(ゴールド)市場には、5つのテーマが存在していると考えています。“有事のムード”、“代替資産”、“代替通貨”、“中国・インドの宝飾需要”、そして“中央銀行”です。

 先述の不安心理は“有事のムード”を強め、金融緩和は“代替通貨”の需要を拡大させる要因になり得ます。また、中国の景気回復が続けば、“中国の宝飾需要”が増し、時折、株価が不安定化すれば“代替資産”の需要が拡大し、さらにこの10年、金(ゴールド)の買い手である中央銀行が引き続き買い手であり続ければ、“中央銀行”のテーマでも、金市場に追い風が吹く可能性があります。

 2021年は、以前の「金(ゴールド)市場2021年10大予測:2021年の年末、2,100ドル超えも?! 」で書いたとおり、2021年は、国内外の金価格が史上最高値を更新すると考えています。

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