普通の個人にとって便利な投資手法であるバランス型ファンド
個人ができるだけ負担を少なく、かつ効率的な資産運用を考えたとき、投資信託は重要な選択肢の一つです。少額から分散投資が行えますし、銘柄の入れ替えなどはほとんど意識する必要がありません。海外市場への投資が容易になる点でもメリットがあります。
さらに、国内外、あるいは不動産投資なども含めて、手軽な運用を投資信託で行おうとするなら、バランス型ファンドという選択肢が浮上してきます。最近流行のバランス型ファンドであれば、「国内株式」「国内債券」「外国株式(先進国)」「外国債券(先進国)」「外国株式(新興国)」「外国債券(新興国)」「不動産投資(国内・国外)」など、一つのファンドを購入するだけで、投資の射程に収めることができます。
また、基本ポートフォリオから時価がかい離したときは、元のポートフォリオに復するリバランスの機能もあり、負担が少なく、効率的投資ができるのもバランス型ファンドの魅力です。つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)であれば、売却せず、リバランスができることで非課税投資の継続にもつながります。
かつては、運用管理費用(信託報酬)が高く、アセットクラスごとのインデックスファンドを複数保有するほうにメリットがありましたが、近年は運用管理費用が低下したことにより、その差も大きく縮まっています。
では、バランス型ファンドを何本も買うアプローチはあり、でしょうか。今回はそんなお題を考えてみたいと思います。