リスクの高い投資商品を買うときも、投資ウエートを意識しよう

 この戦略、もう少し応用すると、やたらリスクの高い投資商品を組み入れるヒントにもなります。

 例えばFX(外国為替証拠金取引)でレバレッジを効かせて為替取引をする人や、個別株での短期売買、あるいは信用取引をしたい人は、高いリスクテイクをしているわけですが、「保有資金に占める定期預金のウエートを高めにしておく」ことで資産全体のリスクコントロールができます。

 例えば「投資信託で運用するなら[定期預金5:投資信託5]の資産配分」を選択するような人が、個別株で勝負をしたいなら[定期預金7:個別株3]あるいは[8:2]というようにすれば、資産全体で考えればリスクのバランスが取れます。

 多くのFX投資家や個別株のショートトレーダーはその逆で、しばしば、リスクの高い投資対象に保有資金のほとんどすべてをつぎ込んでしまいます。しかし、過剰なリスクテイクが裏目に出てしまった場合に、いきなり資産のほとんどを失うことになってしまうと、投資を継続することすら困難になってしまうわけです。