もし、新型コロナウイルスで入院したら、治療・入院費は一体いくらかかるのでしょうか。また、新型コロナに限らず病気やケガで入院したら、治療費はどう準備したらよいのでしょうか。そして、仕事ができなくなってしまったら、収入減にどう対応していけばよいのでしょうか。

 そんなとき、家計を助ける公的支援があるのをご存じですか。今回は病気やケガで働けなくなったときの経済的支援制度についてご説明します。

新型コロナウイルスの治療費は公費で負担される!

 新型コロナウイルスは指定感染症に指定されているため、実は、治療費は公費で負担されることになっています。自治体によって異なりますが、ほとんどの場合、無料か少額で済みます。例えば、東京都の場合、治療費は基本的には全額公費負担となり、世帯員の地方税法第292条に規定する市町村民税所得割の額が56万4,000円を超える方のみ、月額2万円を限度として、一部負担となっています。また、感染が疑われる場合のPCR検査(保険適用の場合)についても費用は公費で負担され、無料で受けることができます。ただし、自己都合でPCR検査を受けたいといった場合には、自費となります。