ウィズ・コロナの投資戦略

 新型コロナウイルスは年々変異すると見られています。これは、新型コロナウイルス向けワクチンには毎年改良を加える必要があり、リピート・ビジネスになる可能性が高いということです。市場規模としては年間100億ドル市場が予想されています。これはファイザー、ジョンソン&ジョンソン、メルクなどの大企業にとっては大した金額ではありませんが、モデルナ、バイオンテック、エマージェントにとっては極めて大きな金額です。従ってこちらの小型株を選んだ方が良いと思います。

 ところで、トランプ政権の「ワープスピード計画」に採用されたからといってそのワクチンが最終的にFDA(米国食品医薬品局)から承認されるとは限りません。「やっぱり効かなかった!」という悪いニュースがもたらされるリスクも大きいのです。今はワクチンへの期待が高まっているのでこれらの銘柄は買い進まれるかもしれませんが、臨床試験の結果がちらほら分かり始める7月下旬あたりからは、ニュースに警戒したほうがいいと思います。