「ワープスピード計画」採用企業が決定

 6月初め、「ワープスピード計画」と呼ばれるトランプ米政権の新型コロナウイルス向けワクチン開発計画に、次の5グループが採用されたと、ニューヨーク・タイムズ紙が報道しました。

グループ タイミング/
臨床監督
技術
モデルナ(MRNA)/
ロンザ
7月に第3相臨床試験/
米国立衛生研究所
mRNA
アストラゼネカ(AZN)/
オックスフォード大学
8月に第3相臨床試験/
米国立衛生研究所
遺伝子組み換えアデノウイルス・ベクター
ジョンソン&ジョンソン(JNJ)/
エマージェント(EBS)
9月に第3相臨床試験/
米国立衛生研究所
AdVacアデノウイルス・ベクター/
PER.C6セルライン
ファイザー(PFE)/
バイオンテック
(BNTX)
7月に第3相臨床試験/
自社で臨床試験
mRNA
メルク(MRK)/
IAVI
年内に第1相臨床試験開始 rVSV(遺伝子組み換え水疱性口内炎ウイルス)

 これらの企業は、トランプ政権から予算を与えられ、いまだ承認されていないワクチンを「作り置き」することを要請される見通しです。また臨床試験に際しても優先される可能性が高いです。