個人投資家のお気に入りの業種は?

 次に「株式分布状況調査」で個人投資家がどのような業種の株式を保有しているのかを見てみましょう。ここでも比較のため、海外投資家のデータも載せています。年度末のデータなので、2019年3月時点の保有比率です。

▼個人、海外投資家の業種別保有比率(単位:%)

出所:日本取引所グループ「株式分布状況調査」(2018年度)をもとに筆者作成

 業種は個人の保有比率の高い順に並べています。空運業では株式全体の40.1%を個人が保有しています。小売業、電気・ガス業、サービス業など日常生活に近い業種の保有比率が高いという傾向があります。

 株を買う時は、まずは自分が知っている銘柄をいくつかピックアップして、その中から業績などを比較して買うという方や、身近なニュースを参考にするという方も多いかと思います。また、株主優待を重視するという方も増えているようです。

 BtoCの業種が選ばれやすいのはこうした傾向を反映していそうです。一方で、BtoBの業種は不人気。特に、鉱業については、個人の保有比率が3.6%と低い一方、逆に海外投資家は39.7%という高い保有比率です。