経済再開への期待と、再開後の感染拡大への不安が綱引き

 先週の日経平均株価は、1週間で351円上昇し、2万388円となりました。新型コロナウイルス感染鈍化を理由に、中国、米国、欧州、日本で徐々に経済を再開することに期待が集まっています。また、世界中でワクチン・治療薬の開発が予想以上の速さで進み始めていることも好感されています。

 一方で、急激な世界景気悪化、米中対立再燃、経済再開後の感染二次拡大の不安が上値を抑えています。

日経平均日足:2020年1月4日~5月22日

 私は、本欄で繰り返し述べていますが、日本株は長期的によい買い場を迎えていると考えています。ただし、経済再開後に感染が再び拡大した時、日経平均が一時的に下がる可能性はあると考えています。