経験則では、投機筋は日経平均先物の買戻しのタイミングをはかっている

 ここから先は、経験則に基づく、筆者の推測です。弱気筋が相当売りポジションを積み上げている中で、日経平均がじりじり上昇してきているので、ここから先は、外国人による日経平均先物の買い戻しが入りやすいと考えられます。

 日経平均がここから大きく下がる場合は、投機筋は利益確定の先物買戻しを行うと考えられます。逆に、日経平均がさらに上昇する局面でも、投機筋は損失の拡大を抑えるために、損失確定の先物買戻しを行うと考えられます。

 あくまでも筆者私見ですが、裁定残高から読み取れることは、日経平均が上がる場合も、下がる場合も、外国人は日経平均先物を買い戻す可能性があるということです。

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