外国人投資家の売り越し続く

 日経平均は2月25日から3月19日までコロナ・ショックで急落した後、5月22日まで、じりじりと下値を切り上げてきました。その間、外国人投資家は、一貫して日本株を売り続けています。株式現物だけでなく、日経平均先物も売り続けています。

外国人投資家の日本株、日経平均先物の売買動向:2020年2月25日~5月15日

出所:東京証券取引所データより楽天証券経済研究所が作成

 3月23日以降、日経平均は上昇が続いていますが、その上昇を牽引したのは、外国人投資家ではありません。この間、日本株を大きく買い越したのは、日本銀行だけです。上昇を牽引しているのは、外国人ではなく、日本銀行です。

 これは、珍しいことです。というのは、過去30年、日本株は外国人が買えば上がり、売れば下がる動きが続いてきたからです。外国人が売り続けているのに、これだけ大きく反発しているのは、極めて珍しいことです。

 世界的に株が上昇してきており、外国人投資家は株に徐々に強気に転じつつあります。ただし、日本株に対しては、これまでのところ、弱気姿勢を続けています。