イラン問題と中東情勢の警戒度は?

 イラン問題についてトランプ氏は、「戦争を望まず、イランも米国の軍事力を認識しているため、緊張は高まるものの戦争が始まるとは思わない」と説明しています。

 北朝鮮問題や英国のEU離脱問題などは「リスクもどき」として10大リスクの番外として位置付け、世間でいわれるほどにはリスクは大きくないと、ユーラシア・グループは分析しています。

 米国とイランの緊迫状態は収まりましたが、イラン国内のデモが反米デモから反政府デモに変わり、激化する可能性があります。トランプ大統領も自分に火の粉が及ばないと見ると、イラン国民を煽(あお)るようなツイッターを発信し、イラン政府への圧力を強めています。国同士の争いは避けられても、テロなどの暴発行為や、イランの国内情勢が不安定になり、原油価格にも影響してくるかもしれません。やはり、中東情勢は警戒しておく必要がありそうです。