2020年の日経平均は「年央高」?

 それでは、最後に、私の予想を書きます。私は、すでに書いた通り、2020年4月頃から、景気・企業業績の回復を見込んでいます。したがって、2020年の前半は、日経平均の上昇が続くと予想しています。年央に、日経平均は2万6,000~7,000円に達する可能性もあると考えています。

 ただし、2020年後半も日経平均の上昇が続くか、分かりません。株は景気循環を半年から1年先取りして動くものだからです。2020年後半の日経平均は、2021年の世界景気を先取りして動くことになります。

 私は、2020年は、世界景気が回復すると予想していますが、2021年まで回復が継続するか確信が持てません。2020年11月には、米大統領選が予定されています。トランプ米大統領が再選しても、民主党候補が当選しても、米政府は選挙後に、中国に対して再び強硬姿勢を取ってくる可能性があります。それが、世界景気に悪影響を及ぼすことも考えられます。

「2020年は景気回復するが21年は不透明」という場合、2020年後半は世界的に株が上がらない、あるいは下落する可能性が出てきます。そうだとすると、2020年は前半勝負ということになります。

 以上が、2020年の日経平均についての私のざっくりしたイメージです。より詳細な予想は、年末(2019年12月30日)のレポートに記載します。よろしくお願いいたします。