弁護士も注目!J-REITの高利回り

 個人投資家の皆さんの中にはJ-REIT(ジェイリート)を買われている方もいらっしゃると思います。J-REITは日本版上場不動産投資信託のことで、投資家から集めた資金でオフィスビル、商業施設、マンション、ホテルなどを購入してテナントに賃貸し、その賃料収入や売買利益を投資家に分配する金融商品です。

 J-REITは個別株とは異なり、基本的に株主優待もなく非常に地味な金融商品なので、若い投資家に人気がなく、割と高齢の投資家が買っている印象があります。

 しかしながら、J-REITは分配金利回りが高いという特徴があります。J-REITの利回りはおおむね3~6%なので、個別株と比較してもかなり高利回りなのが分かると思います。ちなみに私も個別株の他に、J-REITにも投資しています。

 J-REITといえば、最近、スターアジア不動産投資法人の運用会社(以下、スターアジア)がさくら総合リート投資法人(以下、さくら)に対して、敵対的買収を仕掛けるという事態が発生しました。

 そこで、J-REITに詳しい私が「J-REIT弁護士」として、今回のJ-REITの敵対的買収について、事業会社と比較しながら解説していきます。

 なお、スターアジアのさくらに対する敵対的買収の是非についてはここでは論じません。あくまで法制度面から解説します。