令和時代の日本株投資戦略:グロース(成長)株とバリュー(割安)株で稼ぐ

 今の日本株には、私の目で見て魅力的なグロース(成長)株とバリュー(割安)株が多数あります。長期的な資産形成のために、その両方に投資していきたいと考えています。

【1】グロース株投資戦略

 21世紀は、AI、IoT、SNS、ロボットと、その応用分野から多数の成長企業が出ると考えられます。自動運転、医療、介護、建設など、さまざまな分野に応用が広がっていくと考えられます。AI、IoT、SNS、ロボット関連の成長企業には、しっかり投資していきたいと思っています。

 幸いにして今ならば、米中貿易戦争・ハイテク戦争のあおりを食って業績が一時的に悪化して株価が下がってきている銘柄が、AI、IoT、SNS、ロボット関連株に多数あります。今後の成長をみきわめて投資していく好機かと思います。

【2】バリュー株投資戦略

 日本株には、PER(株価収益率)や配当利回りで見て、割安度が際立っている銘柄が多数あります。財務内容が良好で安定的な収益基盤を有するにもかかわらず、時代の波に取り残されたかのように思われ、株価が低迷してきた銘柄群です。

 その代表が、私が三大割安株と呼んでいるものです。金融株・自動車関連株・資源関連株の三つです。

 金融株は、フィンテック(金融新技術)が発展する中で時代に取り残されるイメージを持たれていることから、割安銘柄が多数あります。フィンテックにも投資し海外での成長が期待される三菱UFJ FG(8306)東京海上HD(8766)オリックス(8591)などは、長期の投資妙味が高いと考えています。

 自動車関連株も全般に割安です。EV(電気自動車)が普及する時代に、ガソリン車を中心としたインフラが不要になるイメージを持たれているからです。トヨタ自動車(7203)は、高い収益力と技術力を持つにもかかわらず、過度に悲観的な見方が広がっているために割安になっていると考えています。

 自動車関連株だけでなく、電機・機械など製造業は、全般に株価が割安になっています。ソニー(6758)のように、脱製造業・サービス化、IT化のビジネスモデルを確立しつつある製造業株は、長期の投資妙味が高いと考えています。

 資源関連株も、将来、化石燃料からの脱却が進むときに衰退産業になるイメージから、全般に割安です。ただし、資源だけでなく非資源事業を拡大させて最高益を更新している三菱商事(8058)などは、長期的な投資妙味が高いと考えています。