株式市場の注目は、来期に移りつつある

 今期(2019年3月期)業績が下方修正されても、さほど悲観が広がっていないのは、来期(2020年3月期)に向けて、一段と業績が悪化するとは見られていないからです。株式市場の注目は、今期業績から徐々に来期業績に移りつつあります。

東証1部3月期決算、主要841社の連結純利益(前期比変化率): 2016年3月期(実績)~2020年3月期(予想)

 楽天証券では、来期(2020年3月期)は、主要841社の純利益は6.8%の増益と予想しています。来上期(2019年4~9月期)は前年同期比で減益になると考えられますが、下期から回復し、通期で増益になると予想しています。

 その前提条件は、2019年に減速する世界景気が、2020年に回復するという見通しです。1~3月が2019年の景気減速を織り込む最終局面になるので、1~3月に株が売られる局面では、長期投資でしっかり日本株を買っていくべきと判断しています。

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