ネットフリックス
ネットフリックスを取り巻く今後の成長懸念と成長期待のうち、主なものは以下の通りです。
成長懸念
a. 競争環境の激化
成長期待
b. 米国外における規模拡大
成長懸念
a. 競争環境の激化
ネットフリックスは見放題のストリーミング視聴サービス(※)としてユーザーから支持されていますが、この分野での競争が激化する見込みです。
※ストリーミング視聴サービス
インターネット経由で映像を再生するサービス。ダウンロードのようにデバイスにデータを転送しないため、容量に左右されずにスムーズに映像を再生することができる。
・アマゾンプライム・ビデオの世界的な拡大
ネットフリックスは世界190カ国で有料サービスを展開できている点が強みですが、アマゾンプライム・ビデオも各国に広がっています。ユーザー数はまだ相対的に少ないとみられますが、将来的にネットフリックスの海外事業に打撃を与える可能性があります。
調査・金融情報会社のIHS Markitによると、2017年のアマゾンプライム・ビデオの利用者数は44百万人と推計されており、ネットフリックスの定期視聴者数である117百万人と比べると小規模です。しかし、国別でみると、ドイツ、インド、日本の3カ国で、利用者がネットフリックスを上回ったと推計されています。インドについては人口の多さ、ドイツと日本についてはインターネット環境が高水準という点から、ストリーミングサービスを提供する上で重要な国々と考えられます。
今後もユーザー数が逆転する国が続出するのか、注視する必要があります。