<参考>2000年以降のWTI原油先物の変動要因

【1】2000~2008年前半

 中国・インド・ブラジル・東南アジアなど新興国の成長加速により、需要が大きく増加。供給が追いつかず、原油価格が急騰。

 

【2】2008年後半

 リーマンショックで世界不況が起こり、需要が一時的に急減したため、原油価格は急落。

 

【3】2009~2011年

 中国の4兆元の公共投資などを支えに、世界経済がリーマンショックから立ち直ると、原油価格は急反発。

 

【4】2014~2015年

「シェールガス・オイル革命」の影響で、原油供給が大幅に増加。原油需給バランスが崩れ、原油が急落。米国で、これまで採掘できなかったシェ-ル層に存在する天然ガス・原油が採掘できるようになる「シェール革命」が起こると、世界最大の原油輸入国であった米国は、一気に世界最大の産油国になった。

 

【5】2017~2018年

 原油需要の増加が続き、供給過剰が解消しつつあることから、原油価格は反発。

 

【6】2018年10~11月

 世界的に原油供給が増える中、需要がやや減速していることから原油価格が急反落。中国景気が減速しつつあることから、需要の伸びがやや減速している可能性がある。

 

 

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