7日の日経平均は、共和党優勢で上げ、民主党優勢で下げた

 日経平均は、ねじれ議会を単純に嫌気した動きとなりました。7日の日経平均は、下院の確定議席速報に反応して、午前中に上昇し、午後、下げました。

日経平均:11月7日の動き

 

 日経平均は、以下の開票速報(獲得議席の途中経過)に反応していたと考えられます。

 

日本時間の7日午前午後に流れた開票速報、下院の確定議席

9時:共和党4議席・民主党7議席

10時:共和党26・民主党33

11時:共和党61・民主党57(共和党の方がこの時点で確保議席が多い)

13時:共和党150・民主党150

14時:共和党173・民主党189

15時:共和党189・民主党203(民主党の過半数奪還は確定的に)

16時:共和党195・民主党209

 出てきた結果は、事前コンセンサス通りですが、選挙直前に共和党が支持率で民主党を急追していましたので、その勢いで共和党が勝つという予想も一部に出ていました。そのため、下院で民主党が勝ったのに対し、ネガティブに反応しました。

 

今後、日米の株はどう動くか?

 選挙結果そのものは、おおむね市場予想どおりでした。今後の株式市場の注目は、選挙からファンダメンタルズ(景気・企業業績)に戻ると考えられます。具体的には、以下3つが重要です。

  1. 米中貿易戦争の行方、貿易戦争の影響で悪化しつつある中国景気の先行き
  2. 米FRBの利上げスタンス、トランプ大統領は利上げを進めるFRB批判を強めるか
  3. 日米の企業業績 業績モメンタムは好調を保つか、低下していくか

 日本の9月中間決算の発表は、終盤に差し掛かりつつあります。9月中間決算については、来週まとめます。日米の企業業績のモメンタムによって、日米の株の方向性が決まると思います。

 

 

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