ボーナスで投資デビューを考える人にあえて「注意」!と言ってみよう
この季節になると「ボーナス投資術」のようなコラムが雑誌やネットで踊ります。トウシルも例外ではありません。しかし、あえて「ボーナスで投資デビューは要注意」ということを本連載では書いてみたいと思います。というのも、「ボーナスでまとまったお金が手に入ったので、投資をしてみようか」という甘い考えは、市場のカモにされる心配が大きいからです。
「なんとなく投資」をするマインドを卒業してもらいたいという本連載のねらいとしても、いくつか注意喚起をしてみたいと思います。
ボーナスで投資デビューがなぜ危ういか
ボーナスで投資デビューすることの危うさはおおむね3つあるように思います。
1.ボーナス入金のタイミングは投資を行う好機であるとする理由は何もない
第1の理由は、そもそもボーナス時期が投資を行う好機であるとは限らない、ということです。7~8月ないし、12~1月にボーナスの入金をもって投資デビューをするとして、その時期のマーケットがあなたの投資期待に応えられる保証は何もありません。
短期的な下落を乗り越えて中長期的に上昇を待てるなら別ですが、投資デビューした人は25%のマイナスが短期的に生じたとき、おそらく回復を待てないと思います。
正直なところ、デビューのタイミングはいつでもいいのですが「ボーナスの時こそ投資デビュー」というのはタイミングが優れているという意味ではないわけです。