BP
BP(ティッカーシンボル:BP)のルーツはアングロ・ペルシアン・オイル・カンパニーです。その後同社は英国政府からの出資を得てブリティッシュ・ペトロリウムに名称変更、米国のアモコならびにアーコ買収を経て現在はBPという名前になっています。
同社は確認埋蔵量(178億BOE)でオイルメジャー中第2位です。川上部門ではアゼルバイジャン、北海油田、ロシア、メキシコ湾、西アフリカなどで操業しています。
同社は2005年にテキサスシティの精油所が大爆発事故を起こし15名の死者を出しました。また2010年にはメキシコ湾で操業しているオイルリグ、ディープウォーター・ホライズンが火災を起こし、大量の原油が流出する事故を起こしました。その賠償金の支払いが、ようやく片付いたところです。
同社の社債格付けはA-(エー・マイナス)で、オイルメジャー中、最も悪いです。営業キャッシュフローは107億ドルでオイルメジャーの中で最も少ないです。またフリー・キャッシュフローは赤字の41億ドル。過去10年間の使用資本利益率は8%でオイルメジャー中、最低でした。
10月に発表された第3四半期決算はEPSが予想8セントに対し9セント、売上高が予想512.6億ドルに対し600.2億ドル、売上高成長率は前年同期比+27.6%でした。第3四半期純利益は19億ドルで第2四半期の6.84億ドルから増えました。生産高は+14%の360万BOE/日でした。3つのプロジェクトが生産開始したことが寄与しました。川下部門は過去5年で最高益を計上しました。