米国のインフレ低下も遅れそう

 日本も米国もインフレ率の低下が遅れそうです。米国は総合インフレ率が1月時点で、6.4%です。昨年6月のピーク(9.1%)より低下していますが、低下のペースは遅く、望ましいといわれる2%インフレを大幅に超過した状態が続いています。

米インフレ率(CPI前年比上昇率)推移:2020年1月~2023年1月

出所:米労働省より楽天証券経済研究所が作成

 米商務省が24日に発表した、1月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比5.4%の上昇で、12月の上昇率(5.3%)より0.1ポイント拡大しました。米商務省が24日に発表した、1月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比5.4%の上昇で、12月の上昇率(5.3%)より0.1ポイント拡大しました。米景気は堅調ではあるが、インフレ収束は遠いことを印象づけました。

日本株の投資判断

 日本株の投資判断は変わりません。日本株は割安で長期的に良い買い場を迎えていると考えています。

 ただし、米利上げが続くことによる短期的なショック安はまだあるかもしれません。時間分散しながら割安な日本株を少しずつ買い増ししていくことが長期的な資産形成に寄与すると考えています。

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