FIRE「後」は運用以外の人生の楽しみを見つけよう

 FIRE実行後は、あなたの時間的リソースを投資に割くのではなく、もっと他のことに使ってほしいと私は思います。

 FIREに向けてチャレンジしている人は、仕事に全集中をしていて自由時間をあまり持たないかもしれません。趣味もなく、仕事と運用にほとんどの時間的リソースを割き続けます。

 これはこれで夢の実現には大切なことですが、FIREチャレンジ中もほんの少しでもいいので、趣味、生きがいにも時間を割くことをオススメします。

 アニメ、ゲーム、旅行、歴史、観劇、スポーツ観戦など、「興味あるから、いつかやってみよう」ということをたくさん見つけておきましょう。

 タブレットで読書をしたり、サブスクでアニメや映画を見ること、あるいは年に一度は骨休めの旅行をするようなことに、ちょっとだけ時間とお金を割き、「FIRE後」にもやりたいことを見つけておくのです。

 FIREを実行に移せば、朝8時から夜の12時まで、毎日16時間があなたの自由時間になります。40歳でリタイアをすれば、90歳までとしても29.2万時間もの「自由」を持て余すことになります。

 FIRE達成者がブログを書いたり、投資を続けるのも、実はこの「自由時間」の使い道であるわけですが、まじめにFIREチャレンジしてきた人ほど、「投資以外に趣味がない」状態になり、途方に暮れてしまうことがあるようです。

「何もやることがない……ヒマだ」と朝の10時からつぶやきながら、つまらないことを承知の上でワイドショーをダラダラ見ているようなFIREライフはつまらないものです。

 投資への負担を軽減させつつ、「投資以外」の夢中になれることを見つけるのもまたFIREチャレンジの大切なテーマなのです。

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