「インフレ関連株」投資の参考銘柄

 海運・石油化学・原油・鉄鉱石・銅・ニッケル・穀物など、国際市況が上昇する時に業績が拡大し、株価上昇率が高くなる銘柄群が、投資の好機を迎えていると考えています。
 以下、投資の参考銘柄を挙げます。

インフレ関連株:投資の参考銘柄

コード 銘柄名 株価:円 配当
利回り
PER
:倍
PBR
:倍
1株
配当金
:円
9101 日本郵船 3,055.0 4.3% 5.7 1.03 130
4188 三菱ケミカルHD 731.5 3.3% 赤字 0.91 24
5020 ENEOS HD 462.9 4.8% 16.5 0.65 22
2768 双日 281.0 3.6% 11.2 0.58 10
8002 丸紅 786.6 3.6% 7.3 0.84 28
8031 三井物産 2,214.5 3.6% 13.8 0.89 80
8058 三菱商事 2,982.5 4.5% 22.0 0.82 134
出所:配当利回りは、今期(2021年3月期)の1株当たり年間配当金(会社予想)を、2月22日株価で割って算出。PERは、2月22日株価を今期1株当たり利益(会社予想)で割って算出

 上記7銘柄は、いずれも高配当バリュー(割安)株です。配当利回りは、3.3~4.8%といずれも高い水準にあります。PBR(株価純資産倍率)は、郵船以外はいずれも解散価値を言われる1倍を割り込んでおり、割安と言えます。

 今期のPER(株価収益率)を見ると、日本郵船が5.7倍・丸紅が7.3倍と割安で、上値余地が大きいと私は判断しています。三菱ケミカルは今期純利益が会社予想ベースで赤字(▲480億円)の見込みなのでPERは計算できませんが、来期(2022年3月期)には利益回復が見込めるため、来期の市場予想ベースPERは11.7倍で割安と判断しています。

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