今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは149.75円
↓下値メドは148.35円
アップルiPhone:需要低迷、世界中でシェア落とす
インフレ:消費者は価格そのものよりも、価格水準を重視する
米労働市場:パウエル議長「今後のリスクは、利下げを待つ間に労働市場が悪化しすぎることだ」
FRB:グールズビー・シカゴ連銀総裁「経済が弱り始めている」
AI:AIシステムは基本的に、「カーブフィッティング」モデルである
前日の市況
10月15日(水曜)のドル/円相場は、前日比0.54円の「円高」だった。
2024年207営業日目は149.77円からスタートして東京時間朝に149.84円まで上値を伸ばしたが、前日の高値(149.97円)には届かなかった。これまで続いたドル買い戻しの動きがおさまると、夜の初め頃には前日の安値(149.09円)を下抜けして148.85円まで円高に動く場面もあった。ただ148円台では買いも強く、再び149円台に押し戻されて、終値は149.20円。24時間のレンジ幅は0.99円。
FRB(米連邦準備制度理事会)は、政策決定においてリアルタイムの経済データを重視するあまり、予測を立てそれに基づいて行動すべきだという考えを、やや意図的に捨てているように見える。予測を間違える中央銀行は良くないが、それでも予測をしない中央銀行よりはマシである。
パウエルFRB議長は講演で、第3四半期GDP(国内総生産)が拡大した一方で雇用市場が縮小していることに関して、
「リアルタイムの景気」をより正確に表しているのは、労働市場の方だとの考えを示した。しかし9月の雇用統計では雇用者が成長トレンドを超える増加となり、失業率も低下した。平均労働賃金も上昇している。であれば、FRBは米国の景気が減速していることよりも、過熱が続いていることの対策をしなければならないことになる。
金融政策は、実際の経済に反映されるまでに、半年から1年の遅れ(ラグ)がある。昨日の経済データが悪いからと今日利下げをしたところで、明日すぐに経済が変わるわけではない。最悪なのは、経済データが急速に悪化してしまって、FRBが長期的な予測やプランを持たないまま、緊急対応を迫られることだ。
今週後半の「円安・円高の見通し」
円安のメドは、
155.22円、
153.90円
150.89円
149.97円
149.84円
円高のメドは、
148.85円
148.41円
148.20円
148.00円
147.35円
9月15日から10月15日までのドル/円のレンジは、139.58円から149.97円。
レンジ幅は10.39円。
高値と安値の50%(中間点)は「144.78」円。現在のレートは中間点よりも「円安」に位置する。
高値と中間点の50%は「147.38」円。現在のレートはこの水準よりも「円安」に位置する。