資産形成では「長期、積立、分散、低コスト、節税投資」を大切に

 資産形成の王道として「長期、積立、分散投資が大切」といわれていますが、新NISAが始まるにあたり、個人投資家の方々にまずは「長期、積立、分散、低コスト、節税投資」を意識したポートフォリオ構築を目指していただきたいと思います。

 特に投資信託(追加型投信)を選ぶ際には受益者(投資家)のコストに相当する「買付手数料」や「信託報酬」の高低に気を配りたいと思います。新NISAを活用して「つみたて投資枠」や「成長投資枠」で選ぶファンドのコストが高いと受益者の正味リターン(投資成果)を長期にわたり減少させます。

 中でも、インデックス・ファンド(特定の株価指数への連動を目指す追加型投信)は、ネット証券を中心に「買付手数料はなし(無料)」であるのは今や常識となっています。また、信託報酬の高低についても吟味する必要があります。

 図表3で示すように、楽天投信投資顧問が22日に発売した「楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド」と「楽天・日経225インデックス・ファンド」を含めた「楽天・プラス」シリーズの4ファンドの信託報酬(年率)は日本の投信業界における類似ファンドと比較して「最安」となっています(19日時点)。

 加えて、「楽天・プラス」シリーズの4ファンドは楽天証券による「投信残高ポイントプログラム」の対象商品となっており、実質コストは他投信会社が運用する類似ファンドと比べて一段と低減します。詳細情報は下記にてご参照ください【更新】「最安ファンド」に新ファンド登場&残高ポイント対象! | 楽天証券

 コア・サテライト投資戦略のコア部分に相当する国際分散投資を構築するにあたっては、投資家それぞれのニーズ、リスク許容度、相場観に合わせて低コストで世界に幅広く分散投資できるファンドを選んで購入することが資産形成に寄与していくと考えています(図表3で示すインデックス投信全てが新NISAの「つみたて投資枠」および「成長投資枠」の対象ファンドです)。

<図表3>楽天投信投資顧問の低コスト・インデックス投信に注目

*上記した信託報酬(年率)は(税込)を示しています(12月19日時点)
*上記した全てのファンドは楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」の対象商品です。
*上記した全てのファンドは原則として為替ヘッジをしません。
出所:楽天証券経済研究所作成

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