利回りのいい社債は即売り切れ!?

──社債に関心をもつようになったのはなぜですか。

 これも証券営業時代のことですが、ある金融機関を定年退職されたお客様がいらっしゃいました。お金のことを知り尽くした方だったのですが、この方が社債しか買われなかったんです。

 株にはいっさい目をくれないのに、どこかの企業が社債を発行すると必ずといっていいほど購入されていました。それで、私も関心を持つようになりました。

──他のお客さんにも勧めていましたか。

 はい。社債は売っても利益が少なく、上司にはあまりいい顔をされませんでしたが、それでも無視して勧めていました(笑)。

──社債はとても魅力的な商品だと分かりました。でも、やっぱり株などに比べるとマイナーですよね。

 社債を発行する企業はごく限られているので、株に比べて流通量が圧倒的に少ないんです。だから、なかなか手軽には買えないのだと思います。

──なるほど。

 しかも、先ほどの、金融機関を退職された方のようなコアなファンが一定数いるため、利回りのいい社債が発行されると、アッという間に売り切れてしまいます。購入のチャンスがなかなかないんです。

──社債の購入には、何かコツがあるのですか。

 社債は先着順というケースが多いです。だから、こまめに証券会社などから情報を集め、できるだけ早く申し込むことが大事になります。

 それと証券会社によっては、どのお客様に売るか、営業担当者の裁量に委ねられることもあります。そういう意味では、証券会社に口座を持つなら支店にするとか、営業担当と日頃から話をするとか、そういうことも多少必要かもしれません。

──児童手当が2人で400万円、学資保険が200万円、外貨建て終身保険も200万円、社債が200万円強。すべて予定通りにいけば、すでに1,000万円キープできていることになります。あと半分ですね。

 はい。多少現金もありますし、2人とも18歳になるまで時間があるので、何とかなるかなと思っています。