今日のレポートは、昨日のレポートの続編です。今日は、デイトレードで勝つための具体的なテクニックについて書きます。
デイトレードとは
1日のうちに、ポジションを決済し、翌日にポジションを持ち越さないトレードを、デイトレードと言います。デイトレードには、「買いから入って売り決済する方法」と、「信用売りから入って買い決済する方法」があります。
今日は、かぶミニを使って「買いから入って売り決済する」デイトレードについて、具体的な投資手法をご紹介します。
- 楽天証券の「かぶミニ」を使うと、日本株を1株単位から売買できます。
- 「成行注文」だけ出せます。
- リアルタイム取引(東京証券取引所があいている間にいつでも注文が出せる取引)と、寄付取引(前場の寄付のみ売買できる取引)の2種類があります。それぞれ、対象銘柄は以下の通りです。
それでは、今日はデイトレードで勝つための手法を一つ、ご紹介します。
まず、「機関投資家の売買の仕方」を知ってください
デイトレードをする時、知らなければならないことがあります。機関投資家の売買手口です。機関投資家は個人投資家よりも、売り買いする株数が大きいので、デイトレードで機関投資家に逆らっても勝ち目はありません。
孫子の兵法にある通り、「敵を知り、己を知れば、百戦して危うからず」。まず、機関投資家のことをよく知りましょう。デイトレードを、戦(いくさ)にたとえるとわかりやすいと思います。あなたが買いで参戦するならば、買い方は味方、売り方は敵です。
買い方と売り方の力の差を見て、買い方が強いと思う時だけ参戦すれば良いわけです。機関投資家、中でも海外の機関投資家が、買いに入ってくる時は勝つ確率が高いと言えます。
それでは、機関投資家の買い方を説明します。
機関投資家がA社株を10万株買おうとしているとします。3社以上の証券会社に売買スプレッドを打診して、一番良いレート【注】を出した証券会社に発注します。
【注】取引所が開く前に、複数の証券会社に対してVWAP(出来高加重平均価格)対比でのスプレッドでの取引を打診します。3社以上からオファーを取ります。出てきたオファーがVWAP+15BP(0.15%)、VWAP+20BP(0.2%)、VWAP+50BP(0.5%)だったとすると、一番いいレート(相対的に安い価格)はVWAP+15BP(0.15%)なので、それをオファーした証券会社に発注します。
詳しく説明すると難解になり過ぎるので、割愛します。以下だけ覚えておいてください。
機関投資家が大口の取引を発注する時は、マーケットインパクト(買うために価格を上昇させてしまうこと)がなるべく小さくなるように、1日かけて少しずつ買っていくように、証券会社に依頼するということだけ、理解してください。