2015(平成27)年11月7日
中国と台湾が初の首脳会談
2015(平成27)年11月7日、中国と台湾の最高指導者が初めて会談しました。1949年の分断以来、初めてです。
会談したのは中国共産党総書記の習近平国家主席と、台湾の馬英九総統です。両トップは会談で「1つの中国」の原則を確認し、経済や文化面での交流を深めていくことで合意しました。
中国では第二次世界大戦後、いったん休戦していた共産党と国民党の内戦が再開。内戦を制した共産党に追われる形で、蒋介石氏が率いる国民党は台湾に逃れました。中台間では武力衝突もあり、緊張した関係が続いていました。
こうした複雑な事情に配慮して、会談は政治的に中国、台湾のどちらにも肩入れしないシンガポールで開催。両トップは互いに「先生」と呼び合いました。
ただ、台湾国内では会談に批判的な声も強く、その後の中台関係に目立った変化はありません。会談は形式的なものに終わったといえそうです。
2015年11月7日の日経平均株価終値は
19,642円74銭
※2015年11月7日は休日のため前営業日の株価。