3.2022年のリターン・リバーサル相場を期待する

2022年のマーケットは米ハイテク株が極端に弱かったが、2023年はその反転の年になるのか?

 図表3は、日米欧株式市場の代表指数と、米国株のセクター指数の2022年の年間パフォーマンスの状況です。エネルギーのパフォーマンスが突出してよかったですが、注目したいのはパフォーマンスが悪かったグループです。

 この中で最もパフォーマンスが悪かったのはS&P500コミュニケーション・サービス・セクターの▲40.4%、2番目に悪かったのが同一般消費財・サービス・セクターの▲37.6%、そして、NASDAQ総合指数の▲33.1%が続きます。

 アルファベットやメタ・プラットフォームズ、テスラ、アマゾン・ドット・コムなど、大手ハイテク株を中心とした成長株が多く含まれるグループです。また、不動産も低迷しました。

 高インフレを抑制するための急速な金融引き締めに加え、コロナ禍特需の反動(オンラインから対面へなど)による業績悪化など、これらの企業群には強い逆風が吹いていました。

 インフレにピークアウトが期待できる中、業績悪化が止まればこうした「2022年の負け組企業群」にリターン・リバーサル期待が持てるのではないかと考えています。

 これらの企業群は積極的なリストラを発表しており、リストラ効果によって業績回復がなされれば、今年のどこかで見直し買いが期待できるのではないかと考えています。リストラ動向に注目したいと思います。

[図表3]  2022年の各株価指数のパフォーマンス

2022年の株価指数の騰落率(2021年末~2022年末)
(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

<関連銘柄>    
NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信(証券コード:2633)
NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信(証券コード:2634) 

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