4-6月の包括損失は▲1兆947億円、純損失ほど大きくない

 ソフトバンクGは4-6月で3.1兆円もの損失を計上したとはいえ、その大部分は会計上の損失です。会計基準の影響で、損失がやや大きく出過ぎている面があります。詳しく説明すると複雑になり過ぎるので、詳細は割愛しますが、一部だけ説明します。

 同社は4-6月、為替が円安にふれたことで、外貨建て借入に8,199億円の為替差損が発生していますが、円安によりバランスシートが改善した効果は利益として計上されていません。

 バランスシートへの影響なども含めた4-6月の企業価値変化全てをより的確に表す包括損益では、1兆947億円の損失にとどまります。