今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 先週の米国株式は、大きな上下動はあるものの終値ではプラスの動きとなって下値ゾーンで戻りを試す動きとなりました。NYダウは、FOMCの議事録公開後に反発し、小売売上が堅調となったことで、5月26日(木)までは5日続伸となりました。

 さらに週末の27日(金)は、4月個人消費支出物価指数で上昇率が減速し、インフレ懸念が後退し、インフレのピークアウト期待が高まり、NYダウは+575ドルの3万3,212ドルまで上昇して引けました。

 今週は、30日(月)がメモリアルデーで休場となります。先週、後半の動きから米株式は底入れしたとの見方もでていますが、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げは、いずれ景気後退につながるとの懸念も根強く、ある一定期間のリバウンド相場と見たほうがいいでしょう。

 決算シーズンが一巡したことで、市場の注目はFOMCに移りますが、その前の6月3日の5月雇用統計が市場予想を大きく上回れば利上げペースに対する懸念が再燃する可能性があります。