今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 先週は、小売売上高の発表が注目になるとしました。週始めの5月17日(火)は、ウォーレン・バフェットのグループがシティーグループとメディア大手パラマウント・グローバル(旧バイアコムCBS)の株を取得したことで、3指標そろって大幅高(NYダウは+431ドル)となりました。

 しかし、18日(水)は、前日のウォルマートに続いてディスカウントのターゲットが市場予想を下回ったことで、注目の小売売上への失望からNYダウは▲1,164ドルと2020年6月以来の急落となりました。その後もNYダウは下値を試す動きとなり、週末の20日(金)は一時3万635ドルまで下げて終値は+8ドルの3万1,261ドルで引けました。

 今週も米国は、神経質な展開が予想されます。堅調とされてきた景気後退懸念が米国でも強まってきています。5月NY連銀製造業景気指数が予想外のマイナスとなり、注目された小売大手の決算も予想を下回り、NYダウは1,000ドルを超す急落となりました。

 こうした中、今週は4月新築住宅販売や4月耐久財受注など注目度の高い指標の発表や市場への影響の大きい小売大手やハイテク大手の決算が予定されています。直近の米株式市場では、流動性が乏しくなっているので上下動の可能性があります。