今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 先週は、FRBによる積極的な金融引き締めへの警戒が続く中、9日(月)は10年債利回りが一時3.20%まで上昇し、3指標そろって大幅続落となり、NYダウは3日続落、S&Pは1年2カ月ぶりの安値となりました。

 10日(火)は、NYダウは▲84ドルと4日続落で高安マチマチ。11日(水)は、強い消費者物価指数を受け、3指標そろって大幅下落し、NYダウは▲326ドルと5日続落となりました。

 12日(木)は、高安マチマチながらNYダウは▲103ドルと6日続落し、週末の13日(金)は、ジェローム・パウエル議長が予定通りの利上げができない可能性に言及したことで、積極的な金融引き締めに対する警戒感が後退し+466ドルの3万2,196ドルと7日ぶりの大幅上昇となりました。

 今週は、発表が予定されている小売売上高や小売企業の決算などをきっかけに、いったん反発に転じるかどうか注目となります。来年は景気後退するとの見方からリスク資産を減らす動きが売り圧力となってNYダウは4日続落となり、週末は大きく反発しましたが、これが続くかどうかとなります。

 そろそろ落ち着くところですが、相場を支えてきたFRBの過剰な流動性がなくなることは、方向感を探る展開へとなりそうです。