今週の指標:NYダウ(ダウ工業株30種平均)

 先週の予測では、納税申告期限の4月18日を過ぎると、いったんアク抜け感が出て上昇するとの見方がありましたが、ウクライナ情勢もあり、乱高下するかもしれないとしました。

 週始めは、小幅続落して始まりましたが、19日(火)は、金融株の好決算を受けて3指標大幅高で、NYダウは+499ドルの3万4,911ドル、20日(水)は、+249ドルの3万5,160ドルと続伸しました。

 しかし、21日(木)は、パウエル議長が5月のFOMCでの金利引き上げについて0.5%の利上げを強調したことを嫌気し、▲368ドルの3万4,792ドルと急反落しました。

 週末の22日(金)は、2年債利回りが2018年以来の2.789%まで上昇し、一部の決算の悪化も嫌気され一時1,019ドル安となり、終値は▲981ドルの3万3,811ドルとなりました。

 今週の米国では、注目の決算が目白押しです。「GAFAM」(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の大型、IT企業の決算が控えています。先週は、ネットフリックスの急落が市場心理を悪化させました。

 今週も何か大きな下げのキッカケがあればさらなる深押し要因になりかねません。今週ゴールデンウィークの間には、米国では、4月失業率、3月耐久財受注、4月消費者信頼感指数、その後、FOMCや米国雇用統計などが続くので注意が必要です。