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介入後の相場パターンは?
石原 順
外為市場アウトルック
リーマンショックの影響による景気回復に向けた歳出の増大が、世界中で財政赤字の拡大を招いた。政治家は財政再建をしなければならず、その結果、景気対策は中央銀行に押し付けられることにな…

介入後の相場パターンは?

2010/9/17
数社の海外ファンドの運用を担当する現役ファンドマネージャーとして活躍する石原順氏による外国為替市場レポート「外為市場アウトルック」。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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2010年9月15日、午前10時過ぎに政府は円売り・ドル買い介入に踏み切った。民主党政権にとって円高は最大の攻撃材料となっているので、今回の介入は政治的な意味合いが強いが、菅政権は為替介入に慎重で80円までは円高を放置すると見ていた投機筋にはサプライズであったようだ。

筆者の周辺でも円買いを行っていた投機筋がいくつかある。彼らが驚いているのは、今回の円売り・ドル買い介入が、大量にばらまかれた円をそのまま放置する非不胎化介入であったことである。

「民主党は16日午後、財務金融部門会議を開き、政府・日銀が15日に実施した為替市場介入について財務省などからヒアリングを行った。終了後に会見した大久保勉・参院財政金融委員会筆頭理事によると、会議では、日銀が介入資金を市場から吸収しない非不胎化措置について議論が行われたが、日銀の出席者からは、(1)日銀として機関決定はしていない、(2)金融緩和に当るかどうかにはコメントしない─と明確な説明がなかったという」(東京 16日 ロイター)と報道されているが、政府・日銀が明確な説明がないまま非不胎化介入(量的緩和政策)を行っていることで、投機筋は恐怖を感じているようだ。非不胎化介入が今後も続くのかどうかはわからないが、今回の1兆8,000億円の介入と40兆弱の介入資金を考えると、投機ファンドの半数程度は一旦円買いの手仕舞いを行ったと思われる。

「介入で大きなトレンドは変わらない」とよく言われるが、今後の実践相場を考える上で一番参考になるのは、過去の介入後の相場推移であろう。

ドル/円(日足)

1995年の日銀介入(矢印)とその後の相場推移(黄枠)


(出所:石原順)

ドル/円(日足)

1998年~1999年の日銀介入(矢印)とその後の相場推移(黄枠)


(出所:石原順)

ドル/円(日足)

1999年の日銀介入(矢印)とその後の相場推移(黄枠)


(出所:石原順)

ドル/円(日足)

2000年の日銀介入(矢印)とその後の相場推移(黄枠)


(出所:石原順)

ドル/円(日足)

2001年の日銀介入(矢印)とその後の相場推移(黄枠)


(出所:石原順)

ドル/円(日足) 長期にわたるスムージング・オペ(33兆円)

2003~2004年の日銀介入(矢印)とその後の相場推移(黄枠)


(出所:石原順)

ドル/円(日足) 果たして今回は?

2010年9月の日銀介入(矢印)


(出所:石原順)

上記のチャートを見ていただければわかるが、介入の後の相場というのはしばらく大きなレンジで乱高下することが多い。つまり、ドル/円相場はしばらく大きな(わかりやすい)トレンドは発生しにくいということだ。過去のパターンから推測すると、当面88円~82円程度のレンジのなかでの推移となりそうだ。

介入後のドル/円相場は21日ボリンジャーバンド2σや13日移動平均線の+2%乖離の水準で膠着状態となっているが、86円50銭を超えてくると円買いの投機筋はかなり苦しいといわれている。筆者は現在、リーマンショックやドバイ危機の円高水準である60カ月移動平均線-20%乖離に注目した逆張りの円売りポジションを持っているが、3匹目のドジョウはいるであろうか?

ドル/円(日足)

上段:14日ADX(赤)・26日標準偏差ボラティリティ
下段:21日ボリンジャーバンド1σ(緑)・2σ(赤) 13日移動平均2%乖離(青)


(出所:石原順)

ドル/円(月足) 60カ月移動平均線±20%乖離(青)


(出所:石原順)

ドル/円(日足)と移動平均リボン


(出所:石原順)

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