金、原油は不安継続で短期的に高止まりか

 足元、金(ゴールド)相場は、1トロイオンスあたり1,970ドル近辺、原油(WTI)相場は1バレルあたり106ドル近辺で推移しています。本レポートで述べたとおり、市場全体のムードは「総悲観」から「現実的悲観」に移行したとみられるものの、あくまで悲観は残っています。

「悲観」は不安を呼び寄せ、懸念を膨らませ、「資金の逃避先」需要を増加させる金(ゴールド)の上昇要因になり得ます。また、ウクライナ情勢起因の「悲観」は、エネルギーの供給懸念を膨らませるエネルギー価格の上昇要因になり得ます。

 多少の上下はあったにせよ、悲観が底流する以上、これらの価格は再び反発する可能性があると、筆者は考えています。反発した場合、想定される上値のめどは、ともに直近高値水準で、金(ゴールド)は2,050ドル近辺、原油(WTI)は120ドル近辺であろうと、現時点で、考えています。

[参考]貴金属関連の具体的な投資商品例

純金積立・スポット購入

金(プラチナ、銀もあり)

国内ETF/ETN

1326 SPDRゴールド・シェア
1328 金価格連動型上場投資信託
1540 純金上場信託(現物国内保管型)
2036 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ダブル・ブルETN
2037 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ベアETN

海外ETF

GLDM SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
IAU iシェアーズ・ゴールド・トラスト
GDX ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF

投資信託

ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
三菱UFJ純金ファンド

外国株

ABX Barrick Gold:バリック・ゴールド
AU AngloGold:アングロゴールド・アシャンティ
AEM Agnico Eagle Mines:アグニコ・イーグル・マインズ
FNV フランコ・ネバダ
GFI Gold Fields:ゴールド・フィールズ

国内商品先物

金・金ミニ・金スポット・白金・白金ミニ・白金スポット・銀・パラジウム

海外商品先物

金、ミニ金、マイクロ金(銀、ミニ銀もあり)

商品CFD(金・銀)

[参考]コモディティ関連の具体的な投資商品例

投資信託

eMAXISプラスコモディティインデックス

SMTAMコモディティ・オープン

iシェアーズコモディティインデックスファンド

ダイワ/「RICI(R)」コモディティ・ファンド

DWSコモディティ戦略ファンド(年1回決算型)Aコース(為替ヘッジあり)

DWSコモディティ戦略ファンド(年1回決算型)Bコース(為替ヘッジなし)

外国株

iPathピュア・ベータ・ブロード・コモディティ(BCM)

インベスコDB コモディティ・インデックス・トラッキング・ファンド(DBC)

iPathブルームバーグ・コモディティ指数トータルリターンETN(DJP)

iシェアーズ S&P GSCI コモディティ・インデックス・トラスト(GSG)