サプライズ2:イングランド銀行の4/9が0.50%利上げ主張

 同じく3日に開催されたBOE(英国イングランド銀行)の金融政策委員会(MPC)は政策金利を0.25%引き上げ、0.50%にすることを決定しました。

 この決定はマーケットの予想通りだったのですが、政策委員9人のうち4人が0.50%引き上げ、0.75%への利上げを主張したことが判明すると、マーケットは驚き、ポンド買いが優勢となりました。

 また、BOEは買い入れた債券の再投資をやめて保有資産を縮小する「量的引き締め(QT)」を始めることを決定したことも、金融引き締めに積極的と受け止められました。ポンドは1.35台半ばから1.36台前半に上昇し、ポンド/円は155円台半ばから156円台半ばへ、約1円上昇しました。

 このようにこれら2つのサプライズを受けて、ユーロやポンドは大きく反応しました。対円通貨の動きでみてみますと、ユーロ/円は2円超の上昇、ポンド/円は約1円の上昇となりました。

 しかし、ドル/円はユーロ/円、ポンド/円が上昇したにもかかわらず、対ユーロ(買い)、対ポンド(買い)のドル売りが影響し、114円台半ばから114円台後半へと、30銭ほど上昇しただけでした。