どちらもよい。超長期的には銀も面白いか

 タイトルを「2022年のコモディティマーケット、金or銀」としたため、レポートの内容は、2022年は金と銀、どちらに注目するべきか、となるはずでしたが、考察しているうちに、どちらも注目に値する、という結論に至りました。

 金(ゴールド)は想定するレンジの下限付近まで下落した時に、反発しやすくなるのではないか、と考えます。

 一方、銀ですが、「脱炭素」が長期視点で、銀の「太陽光パネル向け需要」を増加させる可能性があるため、2030年や2050年という、超長期を想定し、2022年から積立投資を始めるのも、一計だと考えます。

 銀と太陽電池の関係については、「太陽電池と中国株と銀(シルバー)の関係に注目」をご参照ください。

図:銀の太陽電池向け需要とシェア

出所:Silver Instituteのデータをもとに筆者作成

 以上、現時点における、金(ゴールド)と銀の、2022年の予想レンジとその根拠を述べました。ご参考になれば、幸いです。

 [参考]貴金属関連の具体的な投資商品例

 楽天証券の純金積立「金・プラチナ取引」はこちらからご参照ください。

純金積立

金(プラチナ、銀もあり)

国内ETF/ETN

1326 SPDRゴールド・シェア
1328 金価格連動型上場投資信託
1540 純金上場信託(現物国内保管型)
2036 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ダブル・ブルETN
2037 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ベアETN

海外ETF

GLDM SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
IAU iシェアーズ・ゴールド・トラスト
GDX ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF

投資信託

ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
三菱UFJ純金ファンド

外国株

ABX Barrick Gold:バリック・ゴールド
AU AngloGold:アングロゴールド・アシャンティ
AEM Agnico Eagle Mines:アグニコ・イーグル・マインズ
FNV フランコ・ネバダ
GFI Gold Fields:ゴールド・フィールズ

国内商品先物

金・金ミニ・金スポット・白金・白金ミニ・白金スポット・銀・パラジウム

海外商品先物

金、ミニ金、マイクロ金(銀、ミニ銀もあり)

商品CFD(金・銀)

[参考]銀関連の具体的な投資商品

銘柄名 ティッカー 概要
ファースト・マジェスティック・シルバー AG カナダの銀などの生産会社
メキシコなどの鉱山の採掘権を持つ
エンデバー・シルバー EXK
フォルトゥナ・シルバー・マインズ FSM
パン・アメリカン・シルバー PAAS
ガトス・シルバー GATO 米国の銀などの生産会社
iシェアーズ・シルバー・トラスト SLV 銀価格に連動する設計の
ETF(上場投資信託)
純銀上場信託(現物国内保管型) 1542
WisdomTree 銀上場投資信託 1673
銀積立価格   銀の現物価格
銀先物価格(国内)   OSEで売買される銀先物の価格
銀先物価格(海外)   CMEで売買される銀先物の価格
出所:楽天証券のウェブサイトをもとに筆者作成