デルタ変異株の沈静化で年末の旅行シーズンに期待

 米国ではようやく、新型コロナウイルスのデルタ変異株が沈静化の様相を見せています。おとなに加えて、学童へのコロナワクチン接種も承認されました。これによって、年末の旅行シーズンにかけて、行楽需要が爆発することが予想されています。

 例年、サンクスギビング(感謝祭、今年は11月25日)前後は一年で一番、米国の旅行者が多くなる時期として知られています。

 新型コロナに影響を受けたレジャーと出張需要のこれまでを振り返ります。

 2020年末に相次いでコロナワクチンが承認され、接種が始まると、2020年に極端に落ち込んでいた旅行需要は、2021年春ごろから回復し始め、夏にかけてはレジャーを中心として力強い回復が見られました。その一方、出張需要は在宅勤務が主流だったことから回復が遅れました。

 その後のデルタ変異株のまん延で、レジャーの需要は後退しました。しかし、学校が再開されたこと、ビジネスパーソンがゆっくりオフィスに戻り始めていることなどから、逆に出張需要は回復の兆しを見せています。

 デルタ変異株が下火になったので、ここへきて初めてレジャー、出張の両方が本格回復できる見通しになっているのです。そこでホテル株の投資機会を探ります。