今週の指標:ドル/円
<今週の見通し…ドルは下げ渋りか>
今週は、先週末の8月ミシガン大学消費者信頼感指数の10年ぶりの低水準で、長期金利の上昇が一服したことで、さらにリスク回避的なドル売りが拡大するかどうか注目されているようです。しかし、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策を見ると、ドル売りが拡大する可能性は低く、ドルは下げ渋るとの見方が多いようです。
ただし、今週発表の7月米小売売上高が市場予想を下回れば、個人消費の鈍化が意識され、長期金利はさらに下げる可能性もあります。
先週の動き
週前半は、約1兆ドルのインフラ投資法案が上院で成立したことで、リスク選好的なドル買い・円売りで、一時1ドル=110.80円まで買われました。その後、新型コロナの感染拡大で景気回復のペースが鈍るとの見方や、8月ミシガン大学消費者信頼感指数が約10年ぶりの低水準となったことで、長期金利が低下し、1ドル=109.57円までドルは下落しました。