今週の指標:日経平均株価

 今週も引き続き、新型コロナの感染拡大に注目が集まることになります。

 これまで下値では米株式の史上最高値更新が日経平均を下支えしており、為替も円安基調と、今週は2月16日の3万714円の年初来高値から6カ月経過する信用期日明けとなることで、今月後半は上昇期待が持てる状況にありました。

 ところが先週末の13日(金)の8月ミシガン大学消費者信頼感指数が約10年ぶりの低水準となったことで、1ドル=110.29円から109.55円まで、ドルが下落しました。景気回復への懸念が長期金利の低下→ドル売りとなっており、注意するところです。シカゴの日経先物は▲90円の2万7,900円となっていました。

先週の動き

 先週の予測では、7月の米雇用統計が予想を上回ったことで、米国株式が引き続き堅調であれば、日本株式の追い風となって2万8,000円を試し、2万8,000円を突破して上昇するためには、まず200日移動平均線(2万7,906円)と25日移動平均線(2万8,076円)を終値で突破する必要があるとしました。

 結局、NYダウ平均株価とS&P500種株価指数は史上最高値更新を続け、日経平均もザラ場では12日(木)に2万8,279円まで上昇するものの、2万8,000円を大きく超えてくると戻り待ちの売りが出て、25日移動平均線を突破できず、週末の13日(金)も2万8,070円まで上昇するものの、2万7,977円と2万8,000円を割り込んで引けました。 

 ただし、決算は好調なものが多く、個別株の物色となって、全体には波及しませんでした。